アトピーなんてきらいだ!

かゆい。
かゆいぜ。
アトピーからくる乾燥肌のせいで、いつもどこかがかゆいのだ。
私は「べらんめえちきしょうめぇ」といなせな声を上げ立ち上がり、保湿剤を塗り付け、出来る限り肌に触れないようにしながら、時にはうめき声を漏らしつつかゆみの去るのを待つのである。

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「かいたら駄目だ。かいたら駄目。かいたら負けなのだ。アトピーはかくことが一番だめなのだ」

私はぶつぶつとつぶやく。
アトピーはかいてしまうと、雨のあとの植物のように、その分どんどんどんどんと広がっていくのだ。
しかしながら、もはやそのかゆい部分を雑草よろしくむしり取ったほうが楽な気さえしてくるほどかゆい。
へへへ、そうだよ、むしり取っちまえば良いんだ。
こんなにかゆいんだからよぉ。
そっちのほうが体に良いに決まってらぁ……。
先ほどまでの威勢はどこへやら、そんなことをシクシクと考えながら、とうとう保冷剤を持ってきて患部に当て、ようやくかゆみを乗り越える。

顔や首にまで症状が現れると最悪である。
まず外に出るのが嫌になる。
なんだか人がこちらを見ているような気がしてしまうからだ。
被害妄想なのはわかっているが、自分でも「うわー、顔がこんなに赤くなってたらそりゃ見るわ……」と思ってしまうくらい、点々と顔が赤い。
思わずため息をつく。
顔は人間が無意識に触ってしまう箇所である。
それにより、症状の悪化は意識せずに進んでしまうこともある。
そして肌の大敵のストレスがそれにより溜まってしまうという負の連鎖。
まさに「べらんめえちきしょうめぇ」である。

私の肌の悩みはそんなアトピーだ。
嫌になっちまうぜ、まったくもう!